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となみ織物株式会社

地域 京都市内, 上京区
業種 11:繊維工業
50音 タ行

の仕事

となみ織物は、嘉永3年(1850年)、現社長の曾祖父・礪波宗介が屋号を「仙福屋宗介」として生糸・組紐業を開業し、後の大正8年(1919年)に、現社長の祖父・清三郎が蘆山寺通千本西入にて西陣織の製造卸業を創業したのが始まりです。
織の技術が進化していく中、となみ帯をはじめ、草履、帯留め等、職人の手作りの和装小物で、今までの良い伝統を残しながら、和装文化の継承に努めております。

自慢の逸品

『麹塵染(きくじんぞめ)』は、となみ織物の商標登録商品で、古来より皇室のみ用いることを許された色、麹塵。
その最大の特徴は、角度、光線の違いにより変化する不思議な色彩にあります。
普段は落ち着いた緑や紺系ですが、華やかな照明(白熱電灯)の下では鮮やかな赤系、と場面によって色合いが変わって見えます。
西陣の技術で、古代の薫りそのままに現代に再現された、伝説の色彩をぜひお手元に。

技術者の思い

織物は、経糸(縦)と緯糸(横)の交差でできています。
織るための設計図を『紋意匠図』と言い、織物の最も重要な工程と言えます。
織り上がりを、何色の色糸や金糸や箔で織り上げることが出来るか、糸のボリュームを考えながら描きだす作業で、殆どが経験によって培われた技術で行われます。
現在は殆ど洋紙を使用していますが、となみ織物では昔ながらの和紙を使用し、熟練した職人が手描きする技法を守っています。
  1. 紋意匠図

    図案を大きく拡大し、方眼紙に写し設計します。和紙の方眼紙に手描きすることで職人のぬくもりと拘りが感じられる味わい深い帯になります。昔さながらのこの製法で、モノづくりをしているメーカーは数えるほどになりました。
  2. 糸染め

    となみ織物では、繊細な織物を作り出すために2500~3000色の色糸を用いています。
  3. 整経

    経糸をつくる工程です。この工程も分業の一つで、西陣では経糸だけを専門につくる「整経屋」があります。整経の善し悪しで帯の製織に影響します。
  4. 製織

    これまで多くの職人の手を経たモノづくり全てが、機場の元でかたちになります。
  5. 検品

    織り上がったものはまず丸巻の状態で検品し、縫製後の検品、納品する前と最終的に何段階も検品をします。綺麗に、また大事に結んでいただきたいという思いから、最後まで真心を込めて仕上げています。

どんなところに使われているの?

西陣織が完成するまでには、大きく分けて20以上の工程があります。
どの工程もそれぞれの技術を極めた専門の職人が携わり、揺るぎない最高峰の仕事がなされ、帯となって皆様にご寵愛されています。
  • 仙福屋宗介

    仙福屋宗介は、京都西陣・となみ織物の和小物専門オンラインショップです。さまざまな和装品をご用意しております。

  • 品質保証

    2008年より西陣織証紙が改訂され、品質表示ラベルの貼付けが義務付けされました。更に当社では品質への信頼、お客様の安心の為、商品に柄や色、製作日、製織者等が確認できるPOS札を付けています。

  • 受賞

    さまざまな展示会などでとなみ織物の西陣織が受賞されております。

  • メンテナンス

    となみ帯では、末永くお使いいただけるよう、「となみ帯」と「仙福屋宗介の小物」のお直しを承っております。お客様とご相談させていただいたうえで、熟練した職人が丁寧にお直し致します

会社概要

事業内容 西陣織帯の製造・卸
設立 1973年9月(創立1919年7月)
代表者 礪波 修
所在地 〒602-8411京都市上京区寺ノ内通堀川西入東西町405
電話番号 075-431-3301