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とみや織物株式会社

地域 京都市内, 上京区
業種 11:繊維工業
50音 タ行

の仕事

繻清和源氏の流れを引く冨家(とみいえ)は、先祖代々京都に居を構えてまいりました。明治初年ごろ、冨谷伊助により西陣の黒繻子商として創業、後に自ら帯地作りを始めたと伝えられています。平成12年に業界の発展に尽力した五代目が黄綬褒章を受章。平成15年に当社の高い成織技術が評価され京都市オスカー認定。平成21年にはジャカルタのイナクラフト展にてユドヨノ大統領が7代目の取り組む技術交流を賞賛し、その様子はNHKで包装されました。

自慢の逸品

当社独自の織り方で細かさや、精密さが特徴で、見たままを織物で再現します。素晴らしい図案で技巧を凝らした目を見張る豪華さを演出します。

技術者の思い

帯地専業の織元ながら、世界の著名人の肖像織物、寺社仏閣への奉納用織物、映画衣装など幅広い分野で活躍しています。
写真は、2012年のお正月映画「源氏物語 千年の謎」の衣装提供をさせていただいたものです。
  1. 紋意匠図

    西陣織で重要な図案を作成し、どのような組織で織るかを決定していきます。
  2. 糸染め

    先染めの紋織物である西陣織にとって、図案とともに重要な作業の一つ。織元の指定通りの色に染め上げなければなりません。
  3. 整経

    染められた糸を、ドラム式整経機の畦(あぜ)という櫛状の板に通し大きなドラムに巻き取ります。巻き取りがすんだら千切(ちぎり)という木製の筒にたるみが出ないように機草(はたくさ)という厚紙を挟みながら、、巻き取って経が出来上がります。
  4. 製織

    織りは機械で織りますが、仕上がり状況を確認しながらおります。この仕上がり状況を確認できるようになるまで、熟練を要します。
  5. 検品

    織り機で織られた商品が、品質上問題ないか厳密に検査を行います。

どんなところに使われているの?

帯は着物を着ていただくときの必需品です。着物と帯のセットで全体に華やかさなど自分が演出したい表現が演出されます。
  • 意匠部門

    伝統的なデザインに新しい感覚をプラスして図案を描き、織機で織れるように設計します。

  • 製造部門

    織りの指示や検品などを行います。

  • 工房

    20台ほどの力織機(りきしょっき)が並んでいます。

  • 糸棚

    絵描きの絵の具に相当するので、多いほうが表現力が増します。すべて高ーい絹糸なので、かなりお金がかかります。当社では1千色ぐらいあります。

  • 経済大臣賞受賞

    毎年、秋に西陣の産地問屋協同組合が、上賀茂神社で「園遊会」を開催しています。産地問屋からの依頼で当社も出品したのですが、今年は、その最高賞の経産大臣賞を受賞(2013年)しました。産地問屋さんが表彰されるので、あくまで黒子ですが、実はひっそりと二連覇!

  • ハリウッドにて

    当社の帯がハリウッドに登場しました。上戸彩さんに着用していただき、なんとアンジェリーナ・ジョリーとツーショット!この帯は、当社独自開発の織物、紹巴綴(しょうはつづれ)で織られていて、幻想的なオーロラの表現を見事に表現しています。

会社概要

事業内容 西陣織帯地製造業
設立 1956年1月1日
代表者 代表取締役社長 冨家 靖久
所在地 〒602-8335 京都府京都市上京区七本松通中立売上る一観音町428番地 
電話番号 075-463-1234