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有明産業株式会社
地域 | 京都市内, 伏見区 |
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業種 | 12:木材・木製品製造業 |
50音 | ア行 |
我社の仕事
有明産業は1963年創業し洋樽の製造・販売を行っています。日本のお酒を樽で美味しくする会社であり、サントリーやニッカ等大手ウイスキー会社の生産ラインに属さない国内唯一の独立系洋樽メーカーです。日本で唯一の洋樽メーカーとして、衰退していく樽文化を守り続け、更に地域、時代ニーズに合わせた技術へと発展させていくこと、樽文化を継承していくことが使命だと感じています。同時に樽文化を発展させる上で、必要不可欠なのが樽酒やお酒の文化が発展することです。樽の良さを表現するためには、お酒の良さを通してしか出来ないため、私たちは樽酒の発展にも全力を尽くします。
自慢の逸品
主に樽材として最上級の北米産ホワイトオークを使用し、国内で製造、内面に焼煙加工を施すことによって熟成、色、香味機能を持たせ、ウイスキー樽、焼酎樽としてご好評を得ています。また他社製品に比べ側板の厚みを持たせていることで、再生加工(リメイク)を可能にしたことにより長期的に使用することができコストメリットを実現しました。また、ホワイトオーク以外にもヨーロピアンオークや国産材のミズナラといったフレーバーが異なる材をラインナップにそろえています。
技術者の思い
現在、洋樽を造る「クーパー」と呼ばれる樽職人は、日本国内に50名ほどしかいません。しかも、業界全体で高齢化が進み、技術・技能の継承が困難になってきています。 そこで、この素晴らしい文化を残すべく、有明産業は積極的に樽職人育成に力を入れていきます。
この文化を、尊敬される一つの職業として育て継続していくこと、お客様のお酒に合わせた樽の開発など、その土地・風土に合った樽文化の発展をさせていくことが有明産業のひとつの使命だと考えています。
この文化を、尊敬される一つの職業として育て継続していくこと、お客様のお酒に合わせた樽の開発など、その土地・風土に合った樽文化の発展をさせていくことが有明産業のひとつの使命だと考えています。
製造プロセス
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側板朝顔組立 ~骨組みつくり~
円形の樽へと形成するため、大小のホワイトオーク材の側板を1本1本選別して、33~34本使い、組み上げます。接着剤等は一切使用しない安心加工で行っています。 -
側板曲げ加工 ~樽の形へと~
樽の胴回り部分に丸みを持たせるための工程で、ホワイトオーク材は熱可塑性物質であるため、当社では熱処理(弱火で炙る)を加え、ゆっくりと曲げていきます。 -
焼煙加工 ~火入れ~
原酒の味を左右するもっとも重要な工程です。お客様の要望に応じて炭のようになるまで焦がしたり(チャーリング)、狐色になるまで炙ったり(トースティング)、お酒の用途に応じて焼きを変えます。 -
鏡板加工 ~天地板作成~
樽の鏡板を作成する工程です。最初にカットされたホワイトオーク材を使い、四角い形になった鏡板を作ります。次に鏡板の内面に当たる面に焼煙加工を施し、最後に鏡板を樽の小口に合うようサイズを測り、円形にカットしていきます。 -
鏡板組入、最終仕上げ
鏡板の組入れから最終仕上げを経て商品にしていく工程です。まず、樽本体に鏡板をはめ込むための溝(アリ溝)を堀り、鏡板が入るようにはめ込み、タガを締めます。
どんなところに使われているの?
私たちの洋樽は国内の酒造メーカーさまの熟成用として使われています。主に焼酎メーカーが多く、一部ウイスキーやワインのメーカーさまにも樽を提供しております。
ものづくりを支える仕事
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再生加工技術
新樽は工場から出荷後、焼酎メーカーで4~5年の間に繰り返し(3度程)熟成させると、次第に熟成及び色付きが悪くなります。そこで熟成機能を回復させるため、樽の内面を削り、再度焼き(チャーリング)を行うことで、新樽の熟成機能を約60~80%取り戻すことが出来ます。
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メンテナンスサービス
焼酎メーカーの約8割は九州地区に集っており、宮崎に製造工場がある当社は迅速な対応が可能です。
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量り売り用洋樽
従来は熟成の用途のみだった洋樽を、量り売りでも使用できるように特殊なコックを取り付け改良しました。
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ミニ樽
ミニ樽とは、酒造メーカーに卸している樽のミニチュアサイズとして、熟成や再生加工も同様に行うことが出来るすぐれものです。10L、20L、28Lといったサイズの樽にコックをつけて家庭用としてもお使い頂けます。主にウイスキー、焼酎用として、個人や飲食店様向けに楽しんで頂いております。
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社員旅行、経営方針発表会
社員旅行において今後のビジョンの共有を図り、経営発表会では具体的な計画を共有します。個人の長所を最大限に活かし、生き生きと目標に向かって率先垂範し成果を上げることによって、個人の自己実現と成長を仕事を通じて邁進することが出来ます。
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第8回知恵ビジネスプランで認定企業に
京都商工会議所の第8回知恵ビジネスプランコンテストにおいて『日本で唯一の独立系樽屋が商品企画する洋樽熟成酒の販売事業』というプランで認定されました。
会社概要
事業内容 | 洋樽製造販売(業務用樽、家庭用熟成ミニ樽) |
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設立 | 1973年1月 |
代表者 | 代表取締役 小田原伸行 |
所在地 | 〒612-8355 京都市伏見区東菱屋町428-2 |
電話番号 | 075-602-2233 |