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株式会社丸二

地域 京都市内, 下京区
業種 32:その他の製造業
50音 マ行

の仕事

弊社は「からかみ文化の伝承」をコンセプトに、商品企画から製造・販売までを手がけています。
持ち味を活かしつつ異素材と融合させるなど、現代空間に合った新しいからかみを提案するとともに、近年は本社に「からかみギャラリー」を設けて情報発信を始めました。メイン事業である襖・障子・表具など和室の内装材料の卸、更にホテルやレストランの内装、商品パッケージ等、今後様々な入り口を開拓し、魅力を発信しております。

自慢の逸品

『からかみ(唐紙)』は、その漢字が示すように、もともとは中国から輸入された紙のことを指します。
京からかみは、一種の版画のようなものです。紙・木・絵具のコラボレーションによって、一枚一枚表情の違った作品が生まれます。そのバランスの妙は、まさに手加減によるほかはなく、また、版画のようにバレンを使わず直接手のひらで摺るため、版木の彫が深く、仕上がりも味わい深いものとなります。

技術者の思い

丸二の『京からかみ』に使用しております版木は、古いものでは天保時代に作られたもので、約百七十年にわたり、その伝統美を支えてまいりました。
京に伝わる職人の技で、丹精を込め緻密に彫り上げられた"版木"。一枚一枚、伝統の文様を丹念に刷り上げていきます。
この手間を一切惜しまない丹念な製法が、"京からかみ"の優美な味わいをかもし出します。
  1. 絵の具を作る

    接着剤として使用する布海苔を焦がさないように溶かし、糊こしで不純物を無くし、雲母や胡粉、顔料を調合し色調を整えます。
    その日の温度や湿度によって布海苔の濃度も変わってくるので長い経験での見極めが必要です。
  2. 篩(ふるい)・版木に移す

    調合した絵の具を乳鉢からふるい刷毛で、すばやく篩(ふるい)に移します。篩でペタペタと軽く版木に押しつけて色を移します。唐紙独特の手法です。
  3. 紙を置く

    版木の見当にあわせて紙静かに下ろします。襖版などの大判は12回置き換えて連続模様を摺るので、予めキリでつけた印に合わせて紙を置いていきます。僅かでも狂うと、柄が切れたり重なって作品にはなりません。
  4. 手のひらで摺る

    版面に置いた紙の裏面を手の平で、円を描くようにように撫でて柄をつけていきます。
    手のひらで擦ることにより、印刷のようなべったり均一ではなく、すこしムラのあるむっくりとした立体的な量感のある模様が作れます。
  5. ふくらみのある唐紙へ

    先程擦った紙をめくって、篩の絵の具を再度版木に移します。すなわち、同じ模様を2度刷ることになります。これは、より質感を高めふっくらとあたかかみのある風合いに仕上げる為です。

どんなところに使われているの?

襖・表具・壁紙・インテリア内装に使用されています。
  • 版木保管

    約300枚の版木を保管しています。天保時代に作られたもので、約百七十年前の版木もございます。

  • 展示ギャラリー

    弊社2Fに併設しているKARAKAMI GALLERY。
    伝統美と現代を融合した世界を表現しております。

  • 企画・開発

    新商品開発の社内打ち合わせ風景。
    常に新商品を開発するよう、日々研鑽しております。

  • 作業現場

    壁面の和紙張り施工風景です。
    ベテランの職人さんが、1枚1枚丁寧に貼り付けていきます。

  • 展示会

    年2~3回、東京で展示会に出展しています。
    『京からかみ』を積極的にアピールしております。

会社概要

事業内容 襖・表具・壁紙・インテリア内装材料卸及び施工・表装 全般
設立 1983年 (創業 1902年)
代表者 代表取締役 西村 和紀
所在地 〒600-8076 京都市下京区高辻通堺町東入ル泉正寺町462
電話番号 075-361-1321