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株式会社長谷川松寿堂
地域 | 中京区 |
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業種 | 14:パルプ・紙・紙加工品製造業 |
50音 | ハ行 |
我社の仕事
創業以来、京の伝承技術を今日に活かして色紙・短冊・和紙工芸品を専門に、格調高い品、ユニークな品づくりに励んでまいりました。 書道用品におきましては揮毫や臨書用紙 又 趣味雑貨や室内装飾品 郷愁を誘う千代紙や折り紙等 老若男女に愛される品を手作りにて製造しています。今日の時代に古い伝統を踏まえての新しい品づくりは大変難しいことですが、魅力ある仕事でもあります。
自慢の逸品
当社は、色紙短冊といった古典的な商品の他に、職人の手仕事を活かした和紙工芸品も企画製造しており、中でも文庫シリーズは、我々の代表的商品の一つです。特に「塗文庫」は、当社の小物商品において定番商品となっています。昔、鰹節屋さんで鰹節を梱包するために葛籠(竹籠に和紙を貼ったもの)を使っていた事にヒントを得て開発しました。原紙に竹編み文様の型を押し付けて、カシュー(カシューナッツを精製したもの)で漆色に仕上げ、葛籠風に仕立てた紙箱です。安価でもあり色々なサイズを用意してインテリアや収納箱として長年ご愛顧をいただいています逸品と言えましょう。
技術者の思い
当社の代名詞とも言える「京染紙」は、本来、江戸時代の絵師であった宮崎友禅斎が生み出した友禅染め技法を応用した染技法からできた長谷川オリジナル商品です。染元では、図案作成から仕上がりまで一か月以上かかります。色は顔料を使用しており、その為色の経年変化がほとんどありません。図柄は、伝統的柄から現代柄まで幅広く、それに加えて毎年新柄も加わるため、9000点以上に及ぶ柄をご用意しております。
製造プロセス
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原紙と型版準備
純白の越前和紙(楮紙)を原紙として使用。受注した柄の型版を用意。型の数は1色毎に1枚必要となるため、複雑な色構成ほど手間と時間が必要。 -
色刷り
和紙の上に型版をセットし、図案に基づいて正確に調合された顔料を流し込む、特別なヘラで色を上下に擦り込む。1色1色手捺染。 -
乾燥
1色目が擦り終わると、2色目を擦るまでに乾燥時間が必要になるため、1柄を染めるロットは100枚が基本。 -
小物製品加工
染めあがった友禅紙は、和紙としてだけでなく、様々な小物製品へと加工される。成型、糊付け、裁断など基本的に手作業。
どんなところに使われているの?
染元で製造加工され出来上がった商品は、長谷川松壽堂から国内外を含む 小売店様へ出荷されていきます。
ものづくりを支える仕事
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ショールーム
レギュラー商品と新商品を展示紹介
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営業部
商品の受注発注、出荷業務を行う現場と共に、商品企画も行う。
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商品保管倉庫
和紙小物、文庫、便箋、金封、ハリコ、懐紙、色紙、短冊等々、出荷の為に揃えている。
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松寿展(展示会)
毎年9月にお得意先様(小売店様)を国内外からお招きをし、主に迎春物商品と新商品をご紹介し新たな販売へとつなげる事を目的とした当社の1大行事。
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全国催事出展
毎年9月から6月にかけて全国の百貨店様にて京都展へ出店小売店様ではなく個人様への直接販売をする。
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京都市都市景観賞市長賞
町家建築の再建で、新町家といえる建築です。 6階建ての建物ですが、1階の壁面を後退し、通り庇(ひさし)を設け、4階以上を通りから見えないように後退するなど「通り」に気を使ったデザインは、市街地建築物の推奨事例となるものです。更に、正面デザインは、元の町家の愛着により、近代的素材を用いながらも町家による街並み景観を再現し、町通りの景観形成のガイドラインの役割を果たしそうです。
会社概要
事業内容 | 色紙・短冊・和紙工芸品の製造卸・商品企画 |
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設立 | 1919年 |
代表者 | 代表取締役社長 長谷川 忠夫 |
所在地 | 〒604-8111 京都市中京区三条通高倉東入枡屋町57 |
電話番号 | 075-255-1515 |