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アイ’エムセップ株式会社

地域 山城, 京田辺市
業種 16：化学工業, 32：その他の製造業
50音 ア行

我社の仕事

溶融塩電気化学プロセス( Molten Salt Electrochemical Process)、「MSEP （エムセップ）」を基盤とした新技術の創成と育成、技術力の涵養を図り、その成果を心豊かで幸せな社会の実現に還元することを目指して、大学発ベンチャー企業として平成１８年４月６日に創立しました。溶融塩電気化学のリーディングカンパニーとして、環境・エネルギー・資源・ナノテクノロジー等の諸分野において世界をリードする多くの実績をあげてまいりました。

自慢の逸品

溶融塩中での電解により、材料表面に緻密で密着性の高い炭素めっき膜を形成させる「緻密質炭素めっき技術」を開発しました。一例として、溶融塩中のカーバイドイオン（アセチライドイオン）の陽極酸化反応を利用することで、被処理材である陽極表面に非常に緻密な炭素膜が得られます。この緻密質炭素めっき膜は、導電性の炭素膜として十分な硬度があり、DLCと比較して密着性にも優れ、さらに、バインダーレスの純粋な炭素で構成され、非常に耐食性が高く、燃料電池セパレーターやリチウムイオン二次電池/キャパシタの集電体への応用に適しています。

技術者の思い

優れた機能性媒体である「溶融塩」を電解浴として用いる溶融塩電気化学プロセス（MSEP）では、水溶液系では析出困難な金属の電析を含め、ほぼ全ての元素の電気化学反応を「ものづくり」のために活かすことができます。その特長を的確に利用することで、数々の世界オンリーワンの独創技術を創出・開発することができました。
社名の冒頭に付した「I（アイ）」には、「Innovation」の「I」と同時に、自分「I」こそが「MSEP」の真の開拓者であるという、社員一人一人の覚悟と思いがこめられております。
「Innovation by MSEP」これが当社の社名「I’MSEP」です。

  1. MSEPに関連する技術シーズ

    アイ’エムセップのコア技術である溶融塩電気化学プロセス（MSEP）は、多種多様な電気化学反応を利用して各種材料の高機能化や新材料の創製を行います。

  2. 「溶融塩」の一般的な特徴

    ○高温でも蒸気圧が低く、さらさらした液体。
    ○種々の物質をよく溶かし、溶解度が大きい。
    ○導電率が高い。
    ○放射線に対する耐性に富む。
    ◎化学的に安定、電気化学窓が広い。

  3. ナノ粒子製造

    プラズマ誘起電解法の一つであるプラズマ誘起カソード電解法は、溶融塩中の金属イオンを、陰極放電現象を利用した電解により還元して、溶融塩中に金属ナノ粒子を形成させる方法です。

  4. 金属リサイクル

    ○電気化学インプランテーション／ディスプランテーション
    ○バイファンクショナル電極を使った新しいリサイクル技術
    ○あらゆる希少元素のリサイクルプロセスへ適用可能
    （例）ネオジム磁石からの希土類リサイクル

  5. アンモニア電解合成

    水と窒素から電解により直接アンモニアを合成する、新しい常圧アンモニア電解合成法を提案しています。水素キャリアとして魅力溢れるアンモニアの高効率生産を目指しています。

どんなところに使われているの？

アンモニアは主に肥料や薬品・繊維などの原料として使用されており、今後はフロン代替用熱媒体や排ガス脱硝用の還元剤、さらにエネルギー源としても注目されています。

  • 実験風景

    実用化に向けて基礎的な実験の積み上げを日々行っています。

  • 炭素めっき大型処理装置

    平成２５年に「 ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」の採択を受け、炭素めっきの大型処理装置を導入し、実用化に向けた大型サンプルの提供を行っています。

  • 新エネルギーベンチャー技術革新事業

    NEDO 「平成27年度　新エネルギーベンチャー技術革新事業 」に採択され、炭素めっき部材（集電体）を組み込んだキャパシタ（小型評価デバイス）を作製し、充放電特性の評価を行いました。

  • 溶融塩技術事業化研究会

    平成２５年度より溶融塩技術の事業化を目指し、当社主宰で研究会を実施しています。セミナー形式での技術講演や市場展望、外部講師による講演に加え当社のラボツアーなど多彩な内容で実施しています。

  • 展示会出展

    毎年、複数の展示会に出展しています。年々、当社の技術シーズが実用化に近づいており大手企業から中小企業の皆様の関心は高まるばかりです。

  • 受賞

    平成28年　りそな中小企業振興財団・日刊工業新聞社　「中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門奨励賞を頂きました。

会社概要

事業内容 溶融塩電気化学の研究開発型ベンチャーとして基礎研究から量産技術開発まで幅広く対応
設立 2006年4月
代表者 代表取締役　伊藤靖彦
所在地 〒610-0332 京都府京田辺市興戸地蔵谷１番地 D-egg　３１０号室
電話番号 0774-63-2051
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