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冨田工藝

地域 東山区
業種 13:家具・装備品製造業
50音 タ行

の仕事

何百年と受け継がれてきた最高峰の技法を京職人として見習い、各宗寺院の御仏像・御位牌等様々な制作に携わっております。現在、位牌流通商品の半数以上が海外製品であるというのが実は現状であります。それは時代の流れでもあり、決して否定は致しません。 ですが木地・漆塗り・金箔・金粉・蝋色・蒔絵・彩色それぞれの工程に職人が今まで培った技をつぎ込み日々、精を出しております。
その過程で出来上がった商品として、海外製品と国内製品との区別化を図りたいと我々は考えております。
さらに、仏具業界においては産地明記の規制が御座いませんので、心と職人魂を込めた商品の提供、それに伴う製作工程の情報提示、そしてそこから京職人の技巧をもう一度皆様に知って頂こうと、このような形でご紹介させて頂いております。

自慢の逸品

コンセプトは伝統技法を用いたこれからの祈りの形。我々は京位牌にも取り入れる事は出来ないかとデザイン等、試行錯誤しこの度、冨田工藝オリジナル品として発表させて戴きました。
写真は、截金(きりがね)位牌  若草です。黒塗り蝋色・タメ塗り蝋色仕上を行っています。
新緑の中に蝶が舞う。春をもイメージさせるようなデザインにまとめました。

技術者の思い

金箔を極細の線に切り、その金箔を貼って模様を施す装飾技法であります。仏像などに用いられていた技法を我々は京位牌にも取り入れる事は出来ないかとデザイン等、試行錯誤し、この度、冨田工藝オリジナル品として発表させて戴きました。
  1. 木地工程

    一本の木材から製材、鉋による形の形成、そして御位牌の見せ所でもある彫刻に至るまで基礎ベースを作る工程です。
  2. 塗り工程

    漆を塗る作業の事を指します。漆独特の特性をよく理解し、作業しないとすべてを台無しにしてしまうほど作業工程は難しいものであり、木地工程や金箔工程を生かすもころすも塗師屋まで……と言われるほど仏具製作には重要なものであります。
  3. 金箔・ぬぐい粉工程

    位牌に金箔押しをおこない、金箔の上にもう一度、箔押し漆を塗り金粉を蒔く工程です。
  4. 蝋色(ろいろ)工程

    漆を塗った表面にはどうしても刷毛目等の凹凸が少し残ってしまいます。その凹凸を 研磨して無くし、更にツヤを出す工程を言います。 蝋色はまたの名を鏡面仕上げとも呼びます。ですがそのツヤを出すには様々な工程が必要となり 名前の通り磨きあがると蝋を塗ったような漆黒独特のツヤが出ます。
  5. 截金(きりがね)工程

    金箔を極細の線に切り、その金箔貼って模様を施す装飾技法です。

どんなところに使われているの?

亡き人を思い、またご先祖様に感謝する祈りの対象となる御位牌。当社では、家庭の仏壇に納められるものから、お寺に置かれるものまで、さまざまな種類の位牌が作っています。
  • 作業エリア

    店の奥が、作業エリアです。

  • 作業風景

    木地加工をしています。失敗は許されないので慎重に作業します。

  • 木地加工道具

    大切な道具です。木の種類や加工方法などにより使い分けを行います。

  • 店舗

    仏像、位牌だけでなく、仏具関連商品一式を扱っています。

会社概要

事業内容 京位牌と仏具関連商品の製造
設立
代表者 代表 冨田 睦海
所在地 〒605-0846 京都市東山区五条橋東二丁目36-2
電話番号 075-541-0123