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有限会社山本製作所
地域 | 山城, 久世郡 |
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業種 | 29:電気機械器具製造業 |
50音 | ヤ行 |
我社の仕事
弊社の製品は「電池の部品」が最も多い製品分野です。「電池」と言っても「乾電池」も「携帯電話の電池」も「自動車の電池」も作っていません。地震や台風など、大きな災害が発生した時に社会生活の基盤となる電気・電話・通信・上下水道・鉄道・高速道路・航空・防衛などなど、さまざまなインフラに予備の電源が用意されています。それらの縁の下の力持ちである非常用電源が、弊社の最大のお客様「株式会社GSユアサ」のお仕事で、その非鉄金属分野の製品を納めています。非常用電源は当然非常時以外はまったく見えてこないものなので、作っている我々にも使用状況が見えることはほとんどありません。市街地の一部のビルに「携帯電話の基地局アンテナ」が立っていますが、その近くの小さな小屋か部屋に非常用電源が備えられているのが、最も身近に感じられる製品かも知れません。
自慢の逸品
国家基幹技術・理化学研究所「Spring-8」の自由電子加速器「SACLA」に使われた冷却パネルの一つです。
技術者の思い
10円玉でおなじみの「銅」という金属ですが、意外とニッチな金属です、日本での生産量は鉄の1/85しか作っていません。ニッチであるがゆえに、大手企業が参入しにくく、中小企業が活躍できる数少ない業種かも知れません。ニッチな仕事なので加工のマニュアルを記した書籍も少なく、加工条件も社内での長期の蓄積で培ってまいりました。「板金加工」だけではなく、「プレス」や「切削」・「溶接」などの技術を組み合わせて、お客様の要望にお応えしております。ご縁があって「理化学研究所」が建設した世界的な観測施設「Spring-8」の自由電子加速器=原子の状態が見えるすごい顕微鏡=の冷却装置64台分320個を1年半かけて納品することができました。
(写真)
火力発電所で使われる銅の部品です。
導電と冷却の両方の要求にこたえています。
(写真)
火力発電所で使われる銅の部品です。
導電と冷却の両方の要求にこたえています。
製造プロセス
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加工1
複雑な曲げ成形加工を手加工で行う冶具です。客先の研究開発部門からの依頼は「早く」製品を作ることが要求されるので、2~3日で完成させて納期に対応することが重要な時もあります。 -
加工2
ただのバネみたいですが、巻の直径やピッチを高精度に加工することで、電気的精度が上がったコンデンサーの部品です。 -
部品の完成品
銅の板金部品です。専用金型を作れば何でもありませんが、少量の試作を手作りして、早く安価に提供して客先のすることでご愛顧いただいています。
どんなところに使われているの?
私たちが手にしているのはスマホですが、情報はすべてアンテナが握っています。その電源を担っているのが電池を使った電源システムです。
ものづくりを支える仕事
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クリーンルーム
リチウムイオン電池の部品も扱っています。その場合仕上げはクリーンルーム内で行うことがあります。
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製造
なんでも機械でできると思いがちですが、ハイテクとローテクを融合させることも大事です。ものづくりはチームワークで完成します。
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チームワーク
写真は精密プレス部品のサンプルです。
皆が協力して様々な部品ができます。
会社概要
事業内容 | 金属製品製造業 |
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設立 | 1954年 |
代表者 | 代表取締役 山本 隆一 |
所在地 | 〒613-0036 京都府久世郡久御山町田井西荒見52 |
電話番号 | 0774-41-6112 |