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株式会社クォーツリード

地域 宇治市, 山城
業種 21:窯業・土石製品製造業
50音 カ行

の仕事

創業事業の半導体洗浄装置向け処理槽をはじめ、近年目覚ましい成長を遂げた液晶分野のフォトマスク用材料、そして、大きな可能性を秘めた太陽電池・医療・バイオテクノロジーに至るまで。わたしたちクォーツリードならではの技術から生み出される石英ガラス製品は、進化する時代をリードし続けます。

自慢の逸品

“一ケタ上”と例えられるミクロンオーダーの精度を、人の技と道具の力との融合により実現する。これが、わたしたちのモノづくりの基本です。半導体製造の要となるウエハー洗浄を高レベルで安定させるためには、洗浄を担う石英ガラス製処理槽(石英槽)の形成に±5µmの精度が要求されます。しかし、微細な部品加工や溶接を機械で行うことは不可能であり、さらに直径300mmのウエハーに対応する大型石英槽の形成精度を高めるには、高度な技術が何よりも必要になります。また、1台の洗浄装置には複数の石英槽が搭載され、それらにはすべて均一な品質が求められるのです。わたしたちはこれらの課題を高次元でクリアすることで、常に高い顧客満足を実現してきました。

技術者の思い

◆独自の技術力認定制度
すべての技術者を対象に、独自の資格制度を導入。年2回のテストを実施し、各担当工程に求められる技能を5段階(1段階15項目)で評価。その結果を技術力のさらなる向上に活用しています。
◆高性能治具の独自開発
カーボン製の高性能治具を独自開発。溶接や焼鈍(やきなまし)の各工程に同じ治具を使用することにより、形成精度の向上と品質の均一化を確かなものにしています。
  1. 一次加工

    石英ガラスの大きな塊を、必要なサイズに切断します。筒状のものは、旋盤加工、大きな塊状のものは、バンドソーで切断してブロック分けし、ワイヤーソーでブロックを切断していきます。その後、レーザー加工や機械加工により、決められた部品の形に仕上げていきます。
  2. 二次加工

    一次加工が終わった部品を約2,000℃の炎で溶接し、部品を組立てていきます。溶接棒を使う方法や、面と面を接合させる方法など様々な方法で溶接します。
  3. アニール

    バーナーで加工された部品には、必ず熱による歪み(ひずみ)が発生します。それをアニールという工程で取り除きます。1,150~1,180℃の電気炉の中に石英ガラス製品を一定時間入れ、その後冷却し、ガラス部分の歪みを取り除きます。
  4. 検査

    ゴミやほこりのない部屋(クリーンルーム)で、寸法検査、外観検査、歪み検査などを行います。例えば、高い精度が求められる石英槽など、寸法の仕様の要求が厳しいものは、400ヶ所以上測定し、合否の判定を行います。
  5. 洗浄・出荷

    最終検査に合格した製品は、高品質を保つため、薬液・純水で洗浄します。
    その後、クリーンルームと直結した梱包室で洗浄度を維持したまま製品を梱包します。そしてお客さまのもとへと出荷します。

どんなところに使われているの?

ソーラーパネル、半導体などで、我社の製品は活躍しております。
  • 品質(ISO9001)への取り組み

    品質マネジメントとして世界基準の“ISO9001”を導入。各工程の検査を義務付けるとともに、形成後に10,000分の1mmの精度を持つ三次元測定器で寸法精度を計測して、目視で外観をくまなくチェックします。

  • 環境(ISO14001)への取り組み

    当社グループは、人と地球に優しい環境形成の技術を追究することにより、世界の人々が自然と共に豊かな未来を共有できる社会の実現に貢献します。

  • 万全の生産・サービス拠点

    石英ガラス製品を迅速に提供するために、サービスステーションを全国に配置するなど、万全の体制を構築しています。また、時代のニーズを満たす新しい製造ラインの充実を図るなど、幅広い生産対応でお客さまのご要望にお応えします。

  • 太陽電池分野

    クォーツリードは、太陽光発電の心臓部・太陽電池パネルの主原料であるシリコンの製造・加工工程において、重要な役割を担っています。多結晶シリコンのインゴットの製造や切断など、各工程における品質と生産性向上のノウハウは、急激な成長を続ける太陽電池業界に、大きく貢献しています。

  • 液晶パネル分野

    薄型テレビの急速な普及に伴い大型化する液晶フォトマスク用材料から、溶融石英材料、シリコン材料、そして高歩留まり・高面精度が要求される結晶材料の切断まで、あらゆる機能材料のスライス加工に対応しております。

  • 石英加工分野

    半導体製造ラインにおける熱処理工程やエッチング工程で使用される石英ガラス製品の加工をはじめ、太陽電池、光関連、医療バイオなど、大型化、微細化するあらゆる製品加工に応える技術の研究開発にまい進しております。

会社概要

事業内容 石英ガラス製品の加工事業
設立 2001年4月
代表者 代表取締役社長 矢彦宏二
所在地 西日本支店〒611-0033京都府宇治市大久保町北ノ山65-3 髙木ビル3F
電話番号 0774-44-1501