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株式会社増田德兵衞商店

地域 伏見区
業種 10:飲料・たばこ・飼料製造業
50音 マ行

の仕事

株式会社増田德兵衞商店は、延宝3(1675)年創業。京都伏見の地で340余年の歴史を誇るもっとも古い蔵元のひとつです。「にごり酒」と「古酒」の元祖蔵元として皆様の御好評を得、御愛飲を頂いております。昔ながらの酒造りの技術を守りながら、季節感と蔵の個性を大切にし、一方では純米酒「稼ぎ頭」など、時代を3歩先くらい先取りした新たな商品開発にも注力しています。

自慢の逸品

【月の桂】 元祖「大極上中汲にごり酒」
増田德兵衞商店と言えばスパークリングの「にごり酒」。それらのパイオニアとなったのが、先代の13代目当主が世に送り出した「月の桂 大極上中汲(だいこくじょうなかくみ)にごり酒」です。東京オリンピックが開催された1964年のことでした。醸造学の世界的権威である故坂口謹一郎博士(東大名誉教授 後に酒の神様と称される方)のすすめがきっかけで、古くから伝わる酒造りの手法をヒントに、先代と杜氏によって試行錯誤を重ね、全国の蔵元に先駆けて開発されました。今や全国で1000種以上のにごり酒が商品化されています。

技術者の思い

確かな技術はもちろんですが、志なくしては340余年も続きません。脈々と受け継がれる日本酒造りへのたゆまぬ”情熱”が、今日もおいしい日本酒を育んでいるのです。
合理化と加算の美徳がすすめられて、日本酒独特の ”個性”が失われつつある昨今ですが、 ”日本酒の特徴は、その季節性にある”と、酒の神様・故坂口謹一郎博士も指摘しておられるとおり、 まことに季節性こそは日本酒を愛する者にとって根本要素であり、生命そのものであると言えます。私どもでは、芳醇な酒の個性をどこまでも守り育てつづけるために、1983年から酒米作りに取組み、無農薬により田植え稲刈りを行い米を育てています。また手づくりにより厳冬期にのみ仕込みをするという、昔ながらの酒づくりの方法を大切にしております。
  1. 原料

    お酒の主原料は米と水です。写真は京都「祝」や兵庫「山田錦」など酒造りに使う米。背の高い「祝」(右)は京都古来の品種で私どもは、この「祝」の栽培から手がけています。水は良質で豊富な伏見の地下水を使います。
  2. 蒸米

    毎日、米を大きな甑(こしき)で蒸します。蒸し上がると中に職人が入り、手早く放冷機へ移します。
  3. 製麹(せいぎく)

    30℃くらいに冷やしたあと、常時37~38℃に保たれる麹(こうじ)室へ運ばれ、麹が作られます。
  4. 仕込み

    水・蒸米・麹・酒母(しゅぼ)を混ぜてタンク内で発酵させ、搾るタイミングをみます。
  5. 瓶詰め・出荷

    タンク内で発酵した醪(もろみ)をろ過し、数工程を経て瓶詰・出荷します。

どんなところに使われているの?

ご存知のように、昔から日本酒は家庭でも飲食店や料亭など何処ででも愛飲されています。最近では海外からのお客様からの引き合いも多く輸出金額・数量も増加しています。
  • 母家

    母家のテイスティングルームの一部です。約150年前、1868年の「鳥羽・伏見の戦い」の時代に建てられた建物です。

  • 酒蔵1

    貯蔵・発酵タンクが並んでいます。吟醸香があたり一面に立ち込めています。

  • 酒蔵2

    「古酒」 Vintage sake を寝かしているところです。容器は特注の磁器を使っています。50年以上のものもあります。

会社概要

事業内容 清酒製造販売
設立 1675年
代表者 代表取締役社長 十四代目 増田 德兵衞
所在地 〒612-8471 京都府京都市伏見区下鳥羽長田町135
電話番号 075-611-5151