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株式会社小森和裁研修塾

地域 京都市内, 上京区
業種 11:繊維工業
50音 カ行

の仕事

きものはわずか針一本で縫い上がります。しかし、縫い手の誰もが見た目に美しく、着心地が良いきものに仕立てあげられるわけではありません。小森は昭和5年に創業以来80年余り「京の針仕事」一筋に歩んできました。
今日まで様々な研鑚と工夫を重ねながら、代々引き継いできた「ほんまもん」の心と技術があります。和針と布地、そこでの針仕事が三位一体となってこそ、上質のきものが生まれ、美しい輝きを放つのです。和の伝統・文化を守り、継承する――。小森はそんな思いを一本の針に込めています。

自慢の逸品

よく仕立てられた着物は、見て美しいばかりでなく、着くずれしにくく疲れないものです。仕立ての巧拙が出る部位といえば剣先(衿と衽を合わせた上端)、上前の衽と身頃の付き合わせ、袖口、そして褄です。剣先はずーっと伸びていること。衽と身頃は模様に継ぎ目を感じさせず、合わせ目は一直線であること。袖口は内側にたるみがないこと。褄はあるかなしかの曲線で角がおさまっていること、などです。

技術者の思い

よく仕立てられたきものは、見て美しいばかりではなく、着くずれしにくく疲れないものです。それを確実なものにするために、小森では技能士としての国家資格を持つ40人以上の和裁士が仕立てを担当しています。きものの中には花街の衣装もあり、また歴史的な小袖の復元を依頼されることもあります。ふつうの仕立てでも褄はむずかしい部位ですが、舞妓さんの衣装のように綿を入れるものはなおさらのこと。しかも着たときの裾さばきは、軽やかで美しくなければなりません。そのように繊細で高度な仕事を任せて頂けるのは、小森だからこそという自信と誇りを持って取り組んでまいります。
  1. 生地の裁断

    着物の図案を企画し、白生地を裁断します。
  2. 下絵羽縫い

    白生地をきものの形(絵羽)に縫います。この白い絵羽を下絵羽といいます。
  3. 青花付け・羽縫い

    下絵羽に図案を青花という占領で描きうつします。青花を終えた下絵羽を解き反物の状態に縫い合わせます。
  4. 色と模様付け

    地色を染めたり、模様に色を挿して金箔や刺繍を施します。
  5. 完成

    ここからが当社の業務です。色と模様付が終わった反物を着物として仕上げるために羽縫いを解き、仮絵羽を縫うなど行います。

どんなところに使われているの?

着物の仕立てはどこでもおなじではありません。細かな所への気配りとそれを形にできる技術がなければ、着心地の良い、着姿のうつくしいお仕立てはできません。当社では、熟練の和裁士が確かな技術でひとつひとつの工程を丁寧に行っており、京都ならではの芸妓さんや舞妓さんなど、にもご依頼をいただいております。
  • 和裁塾

    小森家族5名を中心とするスタッフの多くが国家検定一級技能士の資格を持ち、一流の技能をアットホームな雰囲気の中で教えています。ちょうど自分の性格が形づくられる若い皆さんに、たっぷりと手と心に財産を持たせてあげたい思います。

  • 仲間と一緒に

    日々の学習はもとより、年間を通して数々のレクリエーションや楽しい行事があります。全国各地より集まった大切な仲間がいます。(食堂にて)

  • 小森の塾生寮は全寮制で小森和裁から徒歩5〜15分の近さ。場所が近いのは大変便利で塾生からも大好評。加えて周りの環境は、京都でも上品な町屋が並ぶ静かなところ。5年間の中で十分に「古都」・「京都」を満喫できます。

  • コンクール参加

    2015/7/28第60回 全国和裁技術コンクールが開催されました。毎年開催され、当社も毎回参加しています。

  • 表彰

    小森和裁はコンクールでも輝かしい実績を誇ります。数々の賞を受賞できるのは、やはり「ほんまもん」の技術のたまものですね!舞妓さんの衣裳を仕立てるのはやりがいタップリです。

会社概要

事業内容 和裁の教授と縫製
設立 1930年
代表者 代表取締役 小森 富夫
所在地 〒602-8311 京都市上京区寺之内千本西入ル下ル994-8
電話番号 075-462-6748