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株式会社広海

地域 | 右京区 |
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業種 | 11:繊維工業 |
50音 | ハ行 |
我社の仕事
当社は、蒸し加工という技法を単なる染色工程の一部と考えず、伝統工芸技術の極みとし、こだわりを持って取り組んでおります。株式会社広海は伝統工芸である京友禅の最終工程「特殊蒸・水洗加工」を行っております。
自慢の逸品

平成20年に導入した全自動式の連続蒸し機です。 ボイラーの種類(蒸気の質)、蒸気の吐出方法、生地駆動方法、 最大加工巾(機械寸法)に至るまで当社独自の改良を加え、 完全自動制御にて指定した温度、蒸気量、蒸し時間で商品を蒸します。 主にインクジェットプリント染めの商品に適していますが、 従来の蒸しでは不上がりになっていた特殊な染め方(非常に細密な柄の抜染など)の商品でも最良の結果が得られます。
技術者の思い

京都市繊維技術センターから発表された 「絹織物の高機能化を目的とした環境調和型防縮加工技術に関する研究」を当社独自に試験研究し、 永年の実績を持つ「真空巻き蒸し機」と専用に開発した「防縮加工専用巻き取り機」にて実用化に成功いたしました。
薬品などを使用する加工ではなく、蒸気と水のみの加工によって環境に配慮し、 従来の「形状保持」の発想ではなく 「最大限に縮んでも、希望寸法(例えば、丈12m/巾38cm)より-2~-4%以上は縮まない」という発想です。
左の写真は、左が当社の防縮加工技術を用いた生地で、右側が加工なしの生地を水に浸す前後での生地の変化を示す写真です。当社の技術を用いた生地は水に浸しても変化がありません。
薬品などを使用する加工ではなく、蒸気と水のみの加工によって環境に配慮し、 従来の「形状保持」の発想ではなく 「最大限に縮んでも、希望寸法(例えば、丈12m/巾38cm)より-2~-4%以上は縮まない」という発想です。
左の写真は、左が当社の防縮加工技術を用いた生地で、右側が加工なしの生地を水に浸す前後での生地の変化を示す写真です。当社の技術を用いた生地は水に浸しても変化がありません。
製造プロセス
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蒸し
昔から受け継がれてきた蒸しです。 濡れ蒸し(しごき)、湿り蒸し、から蒸し、ピン掛け、 まるピン掛け(スパイダー)など、伝統的な技法ではありますが、 単に蒸気で蒸すだけではなく、温度、湿度、生地・染料の種類など 日々変動するあらゆる条件に応じて創意工夫いたしております。 -
水洗
京都夏の風物詩「友禅流し」の原型となったものです。 昔は自然の河川にて蒸し加工後の商品を洗浄していましたが 現在では環境への配慮から屋内に人工川を設置し、 繊細な生地や風合いを重視する生地は一点一点を慎重かつ丁寧に、 経験豊富な職人の確かな目利きによって商品に適した洗浄方法を選定し手洗い致しております。他に全自動水洗機で洗う場合もあります。 -
精洗
ゴム・蝋などは全自動の溶剤洗浄乾燥機(2基)、回転式洗浄機、 または商品に応じて手洗いにて対応いたしております。 金彩や樹脂、防水加工(ガード加工)の除去作業も承っております。 -
巻き取り
洗い終わった反物を巻き取っています。
どんなところに使われているの?

着物などの反物に使用され、伝統工芸技術を下支えしています。
ものづくりを支える仕事
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蒸し部門
反物によって蒸しのやり方も微妙に違います。反物そのものの美しさを出すように蒸します。
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水洗部門①
水洗する前に、反物をつなぎ途切れないように水洗する準備を行います。
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水洗部門②
人工川にて水洗する場合と、写真のように全自動水洗を行う場合があります。反物によって使い分けています。
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インクジェット水洗
インクジェットプリントされた反物専用の蒸し機です。特別に専用機で蒸しています。
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受付
お客様の大事な商品を、お預かり・お渡しする業務を行います。
会社概要
事業内容 | 京友禅正絹着物 蒸水洗仕上加工業 |
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設立 | 1988年12月 |
代表者 | 代表取締役 澁谷 實 |
所在地 | 〒615-0855 京都府京都市右京区西京極西団子田町3番地の7 |
電話番号 | 075-312-8895 |